脳ドックとは
延べ7,000件以上 豊富な経験を生かして検診いたします。
脳卒中の予防の一環として、脳の血管や頸の血管が細くなっていないかどうか、かくれ梗塞(無症状の小さな脳梗塞)ができていないかどうかなどを調べておくことは重要です。また、不整脈も脳卒中、特に脳梗塞の原因になることがあり、日頃チェックしておくことが大切です。それらの結果によって、具体的な脳卒中の予防策をたてることができます。
脳卒中の中でもくも膜下出血は特に危険な病気ですが、ほとんどの場合、脳の血管にコブができていることが原因です。破裂してくも膜下出血を起こすまでは何の症状もないことが多く、この無症状のうちに脳血管のコブを見つけることでくも膜下出血を予防することができます。
脳腫瘍では早期診断が重要です。ひとくちに脳腫瘍と言っても、良性から悪性まで100種類以上もあります。そのうちの3分の2が良性で、小さいうちに見つかればほとんどが完治します。たとえ悪性でも、早期には積極的な治療が効を奏します。いずれにしても、早期発見が治療に役立ちます。
脳の老化については、多くの方が関心を持たれていますが、将来認知症になってしまうかどうかを正確に診断することは残念ながら今のところ困難です。しかし、年齢に比べて脳が若いか年をとっているかを判定することができます。それによって、脳の老化を予防する生活習慣を身につけるよう指導する必要も出てきます。
以上のことは、MRIやMRA、頚動脈超音波検査装置、眼底カメラ、心電図などを駆使して詳しく調べることができます。日本で先駆的に脳ドックが開始された千葉脳神経外科・千葉脳ドックで診察をさせていただいて以来の延べ6,700例を越す豊富な経験を生かし、脳ドックの診療を行います。
脳ドック – 検査項目・スケジュール ・料金-
当クリニックでは、検査当日に結果を説明いたします。
※血液・尿検査の結果については、後日の正式な結果報告書で注意点とあわせて報告いたします。
受診前
1. 予約
脳ドックは完全予約制です。予約フォームまたは、電話でご予約いただけます。
なお、日曜・祝日は電話予約を行なっておりません。
【ご注意】
主要な検査であるMRI・MRAは放射線ではなく磁力を使った安全な検査です。ただ、そのために体内にペースメーカーや大きな金属が留置されている場合は検査ができないこともあります。お心当たりのある方は、あらかじめお問い合わせ下さい。
脳ドック検診
火曜日・土曜日 14:00~17:00
2.準備
事前に書類をご郵送いたします。問診表にご記入いただき、検診日当日にお持ちください。 ご不明な点がございましたらお電話でお問い合わせください。
検査当日 【所要時間: Aコース およそ2時間30分 Bコース およそ1時間30分】
検査項目 | Aコース | Bコース |
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1.受付 ご予約いただいた時間に来院いただきます。 |
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2.検査の説明 検査手順と注意点をご説明いたします。 |
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3.問診 主な点についてはお送りした問診表で事前にチェックをしていただきます。 |
○ | ○ |
4.身長・体重・体脂肪測定 肥満度(BMI)を算出し、生活指導に役立てます。 |
○ | ○ |
5.血圧測定 脳卒中の代表的な危険因子である高血圧のチェックを行ないます。 |
○ | ○ |
6.採血・採尿 貧血の有無や高脂血症、糖尿病など生活習慣病の有無を調べます。 |
○ | |
7.心電図 脳梗塞の原因となる不整脈の有無や心筋虚血の有無について調べます。 |
○ | |
8.頚動脈超音波検査 頚動脈の内膜肥厚や血栓の有無を調べ、動脈硬化の程度をチェックします。 |
○ | |
9.眼底カメラ 眼底の血管を直接観察して、動脈硬化の程度をチェックします。 |
○ | |
10.MRI かくれ梗塞や無症候性脳腫瘍の有無、脳の老化の程度など脳の状態を詳しく調べます。 |
○ | ○ |
11.MRA くも膜下出血の原因となる脳動脈瘤の有無や脳動脈硬化の程度など脳の血管を調べます。 |
○ | ○ |
12.簡易脳機能検査 本人または家族の方の訴え、もしくは希望がある場合に行います。 |
○ | ○ |
13.総合診断・結果の説明 検査結果を院長(長島 正)が直接ご説明し、総合診断を行って生活上の注意点をお話しいたします。 |
○ | ○ |
※都合により、検査の順序が変わることがあります。
※10と11は、同じ機器で続けて行います。
料金
- 脳ドックAコース 51,700円(47,000円+消費税)
- 脳ドックBコース 33,000円(30,000円+消費税)
※「Bコース」には、オプションとして検査項目の「6~9」の中からご希望の項目を追加することもできます。詳しくは、お電話(042-332-0232)又は、 yoyaku@nagashima-clinic.jp へお問い合わせ下さい。
※当クリニックの脳ドック受診2回目以降の方は、上記の金額から
脳ドック検査実績
脳ドックで発見された異常の中で、直ちに治療の必要なものは非常に少なく、大多数はその後の生活習慣の改善のきっかけになる貴重な資料となっています。治療の必要なものにつきましては、責任を持って適切な病院へご紹介申し上げております。
MRI検査結果 (2007年2月~2023年12月)
MRI所見 | 発見数 | 実施数 | 発見率 |
---|---|---|---|
ラクナ梗塞(単発) | 164 | 2538 | 6.5% |
ラクナ梗塞(多発) | 131 | 2538 | 5.2% |
白質病変(DSWMH※) | 520 | 2538 | 20.5% |
病的脳萎縮 | 18 | 2538 | 0.7% |
脳腫瘍 | 15 | 2538 | 0.6% |
その他(微小出血など) | 47 | 2538 | 1.9% |
※DSWMH:深部皮質下白質病変
MRA検査結果 (2007年2月~2023年12月)
MRA所見 | 発見数 | 実施数 | 発見率 |
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未破裂脳動脈瘤 | 103 | 2535 | 4.1% |
脳主幹動脈狭窄・閉塞 | 55 | 2535 | 2.2% |
頸動脈超音波検査結果 (2007年2月~2023年12月)
頸動脈超音波所見 | 発見数 | 実施数 | 発見率 |
---|---|---|---|
IMT※肥厚(>1.0㎜) | 493 | 1832 | 26.9% |
プラーク(血栓) | 451 | 1832 | 24.6% |
※IMT:内膜中膜複合体厚